ニュージーランドのワイン産業が急成長しています。
ニュージーランドは、他国に比べるとワインの歴史が浅い国です。
ところが、ワイン産業が急速に発展している国ともいえます。
他のワイン産地より遅れて始まりましたワイン産業ですが、
世界のワイン産地で積みあげられてきた栽培や醸造の技術から学び、更に研究した成果が
注目されている要因となりました。
とはいえ、他にもニュージーランドのワイン産業の発展の理由があるのかもしれません。
そして、ニュージーランドのワイン産業の注目されているのは、日本人のワイン生産者の貢献も大きいかもしれません。
そこで、調べてみました。
今回、参考にした書籍
『ニュージーランドのワイン産業』
星野ワンケイ・下野敏治 著
ニュージーランドとは
ニュージーランドは南緯34度から47度あたりの南太平洋上に浮かぶ島国です。
日本列島のように南北に長く、北島と南島の2つの大きな島とたくさんの島々から成り立っています。
国土総面積は約26万7000平方キロメートル。
日本の総面積の約4分の3ほどの大きさです。
ニュージーランドのイメージとしては、
羊の国
世界で最も人口密度が低い国ですが、羊の数は人口に対して約7倍に達しています。(2017年の時点)
また、ラグビー王国としても有名ですよね。
そのニュージーランドは
世界最南端のワイン産地として、注目をあびています。
ニュージーランドのワイン
ワインづくりは、自然環境や気候風土との関係が重要です。
ニュージーランドは、気候や土壌がワイン作りに適しているという優位性があります。
また、環境問題に対しても意識が高く、オーガニックワインが多いのも特徴の一つです。
ニュージーランドワインの生産量は、世界全体のワイン生産量のわずか1%です。
生産量の少なさには驚きましたが
日本では人気が高いです。
その少ない生産量のワインの中でも人気の高いブドウ品種は、
白ブドウの生産量1位
爽やかなソーヴィニヨン・ブランです。
赤ブドウの生産量1位は、
果実味豊かなピノ・ノワールです。
ニュージーランドは、白ワインの生産が約85%を占めています。
その中でも、ソーヴィニヨン・ブランのブドウ品種で作られているワイン生産が、一番多いです。
産学官の連携
ニュージーランドのワイン産業に対する産学官の関わりを見てみました。
ワイン流通を担う産業、ブドウ生産やワイン醸造の大学などの研究機関、そしてそれらを支援する政府機関の連携が確立されていることが、
ニュージーランドのワイン産業の急速な発展大きな力となっていると考えます。
例えば、
ぶどう栽培や醸造について学べる「リンカーン大学』の存在が大きいです。
ニュージーランドのワインメーカーの多くが、同大学の卒業生です。
リンカーン大学にて、ワインについての初心者でもワインづくりを学ぶことができるので、他の職業の人、そして海外からの移住者もワインを作りたいと思えば受け入れてもらえるシステムが確立されています。
また、政府は、ワイン生産が持続可能な法規制や環境プログラムを実施し、ワイン産業を支援しています。
ニュージーランドの日本人の生産者(醸造家やオーナー)
ニュージーランドには、日本人の生産者が世界に誇るワインをつくり国内外で高い評価受け、注目を浴びています。
日本人の真面目で情熱的、そして研究熱心な気質
繊細で器用な特性も生かし、日本人らしい感覚で個性的なワイン作りをされている方々が多いようです。
そのような日本人のワイン生産者の方々が、
ニュージーランドを牽引するとまでに評価さているのは、
心から素晴らしいと感動します。
日本人生産者の中には、過去にワインづくりとは異なる分野の仕事をしていた方も多くいます。
しかし、
ニュージーランドの地を選びチャレンジされています。
それには、強い信念持ちながら異国でワインづくりと向き合われたと思います。
そして、その成果がニュージーランド国外でも評価されています。
遠く海を隔てた地で、日本人の方々がつくられたワインを飲む時
素晴らしい香り、味わい、色などの一つ一つに感動し
そして、感謝も気持ちで一杯になります。
これから、益々、世界的に賞賛されるニュージーランドワインにて
日本人生産者が増えてくることに期待がやまないです。
ニュージーランドのソーヴィニヨンブランは、これからのシーズンに最高に楽しめます。
Happy Life 世界中の幸せを祈ります